クライミング ルート途中で前に進めなくなった!
ルートクライミングをやっていると、どうにも前に進めなくなり困ることが度々あります。
難しいグレードに挑戦したとき、天候が急変し雨が降ってきてしまったとき、ルートの一部が濡れており、滑って登れないときなど困るシチュエーションは突然起こます。
チョンボ棒(プリクリ棒)など持っていれば頭上のハンガーにロープをかけて前進することもできますが、持って登る人は少ないのではないでしょうか。
チョンボ棒が無ければ、カラビナを一枚犠牲にしてロワーダウンする方法もありますが今回紹介するのは、エイドクライミングで使うアブミを作りトップアウトする方法を紹介します。
エイドシステムはこんな感じです。ロープでアブミを作るだけです。
このシステムでどうやるかというと、自分が掛けた最終クリップの直下にこのアブミを即席で作ります。このアブミを使いどうにかトップアウトするのです。
動画で見たい方へ
アブミ作る手順
- 最終ハンガーでセルフを取る。 セルフを取る際には安全環付きカラビナを使いましょう
- ビレイやーに長めにロープを出してもう。長さは2m程度あれば十分でしょう。
- 最終クリップに使っているカラビナにインクノットでメインロープを固定する。クライマー側に十分ロープの余裕を持たせます。
- クライマー側のロープでエイトノットでループを作る。必要に応じてループの数を決めます。
これで、即席のアブミが作れます。
アブミを使って登る
ループに足を突っ込んで登るだけですが、意外と難しいです。
最終クリップをしたカラビナ直下のループに足を突っ込み、セルフで使っているスリングや、パスなどを使いながら上へ登ります。難しいパートは1,2手程度の場合が多いので、このアブミで1m程度前進すると、次のホールドに手が届く。もしくは、クリップできると思います。
アブミを作った後に次ぎのクリップにクイックドローをかけ、ロープをかける際には、ビレヤー側のロープを掛けましょう。
クライマー側のロープを掛けてしまうと、インクノットをほどくために降りようとしても、ロープが突っ張ってしまい降りることができなくなります。
最後に
ルートクライミングで一番困るのが、トライしたが登れなかったときはどうしようかと悩むことが多いのではないでしょうか。
そんな時に、どうにか前に進む方法が選択肢にあれば自分の最高グレード以上のルートにトライする際に安心材料になると思います。
ルートクライミングを行う際には練習してみてください。
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セルフを取る際には、長さ調節のしやすいパスを使っています。