冬の瑞牆クライミング。フリクションは良いが寒さとの闘い。
冬季のクライミングは、湿度が下がり、フリクションが高くなり高グレードの課題が登りやすいと感じる方も多いと思います。
ということで、カサメリ沢の自身最高グレード更新するために5.13aのツタンカーメンにトライしてきました。
ツタンカーメンは、ショートルートだと思いますが、短いルートに13aの要素が感じれる1本でした。
結果的にはワンテンどまり、今後に課題を残す結果となりました。
後悔の念が・・・
ツタンカーメン 5.13a
序盤は、レイバックムーブでルーフの下まで進みます。
ルーフ下は、頭や、肩を岩に押し付けることでレストが可能になりました。体勢によっては、両手を離すことも可能です。
ルーフを抜けるところから核心が続き、細かいホールドを繋ぎながら終了点まで進みます。
薄被りのボルダー初段に出てきそうなカチがいくつも現れるので、ホールドに頼るというよりも、体幹を使ってバランスをとる必要があります。
ただホールドが持てれば良いというわけではないところが、とても味わい深い1本でした。
今回ワンテン止まりだったので、来シーズンにはしっかり対策を取っていきたいと思います。
トレーニング
カチを強化して保持力アップのために指懸垂

指懸垂!連続20回を当面の目標にしようと思います。
細かいカチでハイステップするムーブを使っているのですが、フットホールドが甘く、懸垂のように体を引き付けてハイステップした方が私はうまくいくようなので、やはり懸垂力は必須です。
ピンチ強化のために握力強化

グリッパーを使って握力を鍛えているのですが、外の岩場ではカチだけで持つよりも、親指を壁に押し当ててピンチのようにして持つ場合も多いのです。もちろんツタンカーメンでもいくつかのホールドではピンチ持ちを活用しています。
最近グリッパーでの握力強化を進めていますが、ピンチでの安定感が増しているように感じます。
200ポンド(90kg)のものを使っていますが、現状は全然握りつぶせていないので、目的意識を高め握りつぶしたいと思います。
毎日継続することを考えると、レベル変化できるようにしておくことって大事だと思いませんか?
例えば、週末登りに行くから、水曜日負荷を高めて階数を増やしておく。金曜日は明日からのクライミングに備えて荷重は軽くしておいて、筋肉があったまる程度に回数だけやっておく。
落としたい課題に対して、前腕のコンディションを高めておくのも完登に繋がる要素だと考えるからです。
ストレスニュアスなルートでパンプで落とせなくて悔しい思いをしないためにも日々のトレーニングは大事ですよね。

冬のクライミングを快適にするアイテム
寒さ対策ということで、去年から電気ヒーター付きのベストを使っています。高級ダウンに比べると圧倒的にコスパがいいです。
休憩中・ビレイ中に防寒対策ができれば、体力の温存につながり、集中力を切らさずに済みます。
寒いと、体の筋肉がこわばってしまい、いざ登るときにリーチが出にくくなったり、力を入れた時に釣りやすくなります。
完登を目指すためには、できるだけ体のコンディションを良い状態に保ち、少ないトライ回数に押さえることが成功につながると思います。
トライ回数を減らす理由、自身の最高グレード付近になればなるほど、筋肉の力を最大値を使う事になるので、当然トライ回数が増えれば増えるほど不利になるからです。
特に手数の多いルートは、ボルダー以上にその要素が多くなると思います。
冬のクライミングでも、トライ回数は減らしたい。だけど体は冷える。
冷えた体でトライしても、ムーブがうまく出なくて便数が増える。そして登れない。というような負のスパイラルになりがちです。
だから、ビレイ中、レストは体を温めておいて体のコンディションを整えておきましょう!
