沢登りにフライロッドを持ち込もう
源流を辿る沢登り
釣り人も滅多に入らない沢では、陸封されたネイティブイワナが釣れるのです。
そんな源流域でフライラインを伸ばしてフライフィッシングを愉しみましょう!
沢登って何?
沢登りは、登山形態の一つで登山道を使わずに沢を遡行(上流へ向かうこと)し、山を登ることです。人によっては、沢が終わったらピークに向かわずそのまま降りる人も。
沢登では、危険な場所も多く数年に一回くらいは滑落事故などをテレビのニュースで見ている気がします。
どんな危険があるかといえば、滝を登る最中に足を滑らせて落ちる。ロープワークを間違えて滑落。突然の豪雨で増水などなど。
登山道を歩くのと比べて、足場が悪いことが多いので、荷物が多いとバランスを崩し易くより危険にさらされます。
そのため、沢登りをするときは、一人ではいかず必ず複数人で行きましょう。滑落して骨折、身動きできず助けも呼べずなんて状況は防ぎたいものです。
沢登向けのフライロッドのオススメ
パックロッドでできるだけ短くできるもの。これに尽きます。
沢登ではロッドケースが必要!
沢では、転んだり、危険な登りでは人か先に登り、ザックはロープで引き上げたりと雑な扱いを受けます。そのため、ハードなケースが必要です。塩ビ管などカットして自作するのもいいでしょう。
ロッドの番手は特にこれが良い!と言うとはないとおもいます。
因みに私は#4を使っています。メリットは風が吹いていても、ラインが重い分キャストしやすいと思います。長さは7ft程度で良いと思います。
沢では鬱蒼としているところと、開けている所があるのでロッドが短くないと駄目だ!ということはない気がします。
山岳渓流になると、むしろ開けている場合が多いと思います。
フライリール
好みで良いでしょう。ザックに入れていても、雑に扱われるので傷が嫌な場合は避けた方が良いでしょう。
沢登向けのティペット
沢の勾配がきつくなってくると、フラットなポイントよりも、小滝が連続することが多いので、7ft程度の短いティペットが向いていると思います。
ロングドリフトよりも、ピンポイントでフライを落とし、短いドリフトで、アプローチすることが多くなると思います。
イワナがスレていない事も多いので、大きめのフライを使う事が多いのですが、ティペットが細いとコントロール性が悪いので、ティペットは#5を使っています。
沢登向きのフライ
基本的にエルクヘアカディスを#10〜#14のサイズが、あれば足りると思います。
シュティミレーターなんかは、滝つぼ などのでかいポイントではインパクトがあって良いかもしれません。
もちろん、定番のパラシュートなどもあっても良いでしょう。
持ち物はできるだけ減らしたいので、フロータント無しである程度浮力がかせげるフライがオススメです。
フロータント レスでも浮かす為には、ハックルや、獣毛、シンセティックなどを使ったフライが向いており、CDCや、ダビング材を多く使ったフライは不向きに感じます。
沢登では時間感覚に注意!
釣りをしていると、あとチョットだけ・・・ということが多くあると思います。
山岳渓流では、暗い中での行動は大変危険が伴います。
足を踏み外して谷底へ滑落。なんて考えたくないですよね。救助に関しても、二次遭難の懸念から夜間の捜索は避けられ恐らく翌朝まで待つ可能性も高いでしょう。
上記のように、釣りに没頭しすぎて行動時間が遅れてしまうと、致命的なミスを誘発する恐れがあります。
そのため、ある程度時間に余裕をもったスケジュールで行動する必要があります。
泊まりの場合は、お昼休憩後の20分だけとか、テン場の準備が整った後からなどルールを決めておくと良いでしょう。
日帰りならば、遡行する距離を抑えてその分釣りに割く時間を多く取るなど行動スケジュールを工夫しましょう。
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