クライミング 体幹を鍛えてルーフに強くなる
女性クライマーや、初心者クライマーを見ていると、運動強度の高いルーフは敬遠される気がするのですが、足や、体幹に気を付けると可能性が見えてくることが多いです。
最初は、全然登れる気がしない課題でも、トライしながらムーブ(特に足)を探っているとつながってきて、まさか自分が落とせるなんて!!という瞬間は高揚感に包まれます。
され、ルーフの課題を攻略するにあたり、ムーブを固めていると気づくことがいくつかあります。今回は体幹について書きたいと思います。
るーふで鍛えた体幹や、ムーブを垂壁で応用すると、レストムーブを作ったり、腕にかかる負担を減らすことができるのできるので、パンプしてつなげられなかった課題が解決できたるので、大変お勧めです。
とっつきにくいルーフの課題
クライミングジムで、ルーフを触っているのは筋肉もりもりのゴツイ常連さん。そんな風景をよく見るのでどうしても、強傾斜や、ルーフは強いクライマー向けのイメージがついていませんか?
私もそう考えていました。○○さんがあんなに苦労しているのに俺になんてできない。
そう思っていました。
そんなある日、懸垂や、腕立てなどの筋トレを毎日続けていたところ、急にルーフ課題を打ちたくなってきました。もしかしたら、鍛えた体を全力でぶつける対象が欲しかったのかもしれません(笑)
ルーフの課題は 腕よりも足や体幹の方が重要では???
ルーフや、強傾斜では、垂壁以上にはがされるのでどうしても腕力に意識が行ってしまいます。
何とかしてこのピンチを握り潰すんだ!!とか、何が何でもガバカチを握りこんでやる!
そう思って挑戦していましたが、トライ本数を重ねるうちに、足や体幹の方に集中した方がムーブがつながることに気が付きました。
スタティックに登る縦ヤジロベイ の感覚
クライミングを続けてく中で気づいたムーブが、縦ヤジロベイ というものです。ほんとは何か名前がついているのかもしれませんが、私は知らないので、このネーミングで話を進めます。
垂壁でこのムーブを説明すると、片足は腰付近に置き、もう片方の足はホールドを踏まず”足を切った”状態にします。(上の写真)
この状態から、”切った”足を壁に押し当てると、上半身が壁からはがされにくくなります。フットホールドの形状によっては、両手を離すことも可能になるとても便利なムーブなのです。うえのしゃしんでは、押すべき壁がないので大変苦労しました。
このムーブはルーフでスタティックに登るのにとても役に立ち、むしろ垂壁で練習するより、どっかぶり の課題の方が感覚が掴みやすいかもしれません。
ヤジロベイムーブを使ってルーフをスタティックに登る
上の写真は、ルーフの課題でデッドムーブを出す前後の比較写真です。
一見すると左手で保持して、デットムーブを繰り出しているようにしか見えませんが、私の感覚では、左足(水色三角)の方は、右手を出してホールドを持つまでの間は壁に押し当てています。右足はカバホールドで、掻き込みしています。
左足を壁に押し付けることにより、上半身が壁からはがされるのを防ぎ、右手の狭いフレークを安定的に持てるようになります。
もし、左足(水色三角)がうまく使えなかった場合は、上半身が安定しないため、右手が持てた瞬間に両足を切ってしまいぶら下がってしまった方が安定する。という方もいるかもしれません。
因みに写真で使っているのは、八千穂高原のトリデロックエリアにある石器人という課題です。トリデロックエリアについてはこちらの記事をみてください。
ヤジロベイムーブに必要な要素 それは体幹
このムーブ成立させるために必要なのは、体幹です。
結局のところ、切った足で、壁を押し付けても、体幹が弱いと上半身を安定化することできません。
体幹を鍛えるのは、腹筋ですね。特にツイストクランチ(バイシクルクランチ)がオススメです。普通の腹筋では、正面しか鍛えられませんが、ツイストしながらの腹筋になるので、側筋も併せて鍛えることができるので、クライミングで遠くのホールをを取りに行くような動作(ダイヤゴナル)が求められる場合にも効果を発揮します。
今回は、体幹を使ったヤジロベイムーブについて書きましたが、フットホールドの踏み方など私が気を付けていることがありますので、記事にしていきたいと思います。