冬のクライミング 失敗しないレイヤー
冬の外岩は乾燥していることもあり、高グレードのチャンスと考える人もいるのでないでしょうか?
ぬめりから解放されたホールドはスローパーでも止めやすくなる??
いずれにしても、冬のクライミングの一番の悩みはやはり寒いこと!
アプローチが短ければ、厚着していても問題ないですが、20分以上歩くとなると厚着していると汗をかいてしまいます。
冬のクライミングでは汗は禁物。
一気に体温が下がりますし、何よりウエアが汗でびちゃびちゃになるのは不快極まり有りません。
何シーズンかの冬のクライミングを過ごしてきましたので気を付けていることをまとめてみたいと思います。
冬のクライミングではインナーに注意して!
冬のクライミングを始めアウトドアスポーツではインナーがとても大切になります。
理由は先ほども書きましたが、冬とはいえど歩き回ると汗をかきます。
インナーに綿のTシャツを着ていると最悪です。
綿は肌触りが良く乾いているときはとても気持ちがいいですが汗をかくと、いつまでも乾くことなくずっとべちゃべちゃで不快で寒いです。
本当に綿Tシャツはインナーに着てはいけません。
インナーは体にフィットする化繊の薄手がオススメ
オススメなのは保水しないTシャツ
つまり化繊の薄手のものです。
インナーに求められるのは、かいた汗を素早く吸い取り、ミドルレイヤーやアウターへ移すことです。
ちょっとミレーのインナーはセクシーすぎる気がします。
以前のファイントラックのインナー(ベースレイヤー)はいかにも化繊という感じの肌触りでしたが、見たところ肌触りは改善されているようです。
冬のクライミング ミドルレイヤー 何着る?
ミドルレイヤーはインナーほど気にする必要はないと思います。
インナーがさらさらに保たれていれば、問題ありません。ですがやはり綿はお勧めできません。
無難に調子がいいのは、ウールですね。
下に紹介しているのは、ミドルレイヤーというより、ベースレイヤーの分類になっているようですね。
私の場合は、下のロングスリーブの上にTシャツを着ることが多いですね。
冬のクライミング アウター
ここから先はひたすらあったかいものを紹介します。
何かと都合の良いフリース
フリースは生地が破れる心配がないのでクライミングにもってこいです。
ただし、火を使う場合は起毛が燃えやすいのでフリースの上にゴアテックスのアウターシェルなどを着た方が良いでしょう。
着たまま登れる ベスト!
フリースベストは着たままでも登れるので便利ですよね。ダウン系のアウターは岩にひっかけて破ってしまいそうなので基本的に着たまま登ることはありません。
最強の防寒着 電気ベスト
なんだかんだ言って 発熱体を持つ電気ベストは最高です。
私は馬鹿にされることもありますが、電気ベストを着て、ダウンを着込んで、その上にゴアテックスのシェルを着ると冬の瑞牆でも外でお昼寝できるほどあったかいのです。ただし、肌が乾燥して痒くなりますが・・・
冬場は電気ベストの在庫が切れがちなので、早めに購入することをお勧めします。
しかも、アウトドアウエアより よっぽどリーズナブル!
最後の砦シェル
冬の岩場で見かけるクライマーの多くがダウンを着ていることが多いと思います。
ダウンジャケットはあったかいですが、弱点があります。
それは、湿気と風です。
湿気を吸うとペッちゃんこになりますし、なかなか乾きません。
よく湿気ってしまうと感じる方には、化繊のダウンをお勧めします。化繊ならばフェザーダウンのような汗を吸ってペッちゃんこになることも少なく、乾きやすいです。
強風環境ではダウンは役不足になります。
そんな時に役に立つのが、シェルになります。ゴアテックスのシェルならば汗をかいても透湿してくれので蒸れが緩和します。
シェルは上下で用意しておくと良いでしょう。
シェルのボトムを履いていると、寒さによる体力の消耗を防ぐことができるので、お勧めです。
クライミング記事に戻る