ウィンチを使わず人力で重い木材を持ち上げる
一人のDIYは思い材料を持ち上げるのが一つの課題になることがあると思います。
重いものを持ち上げると考えると、何かいい機械が無いかと探しますが、たった数回のために機械を買うのももったいないし、持ち上げるためだけに人を呼ぶのも迷惑な気がしてしまうという方もいらっしゃると思います。
ロープと滑車を使う事で、人力でも柱1本程度なら持ち上げることができますので紹介したいと思います。
雨漏り荘で柱を持ち上げる必要が出た理由
雨漏り荘は雨漏りで構造材にダメージがかなり入ってしまっているので、補強材を内側から入れることにしました。
基礎から柱を立てるのはさほど難しくないですが、屋根を支える”のきけた”に当たる部材は太さも長さもあるので一人で持ち上げるのは困難でした。
今回の記事ではホームセンターで売っている滑車を使って少ない力で重い木材を持ち上げる方法を説明しています。
重たいものを高い位置から落とすと大変危険なので、ヘルメットをかぶったり、安全靴を用意するなど安全に注意して作業してください。
ロープで荷物を持ち上げるための道具
大体2,000円くらいで購入できると思います。
ロープは末端がループになっている場合がありますが、ループがあると滑車の中に通せないので、この場合はカットしてほつれないようにビニールテープを撒いておくと良いと思います。
スリングはロープでループを作ってもいいでしょうし、カラビナはホームセンターで売られているもので問題ありません。私の趣味のロッククライミングを反映したチョイスになっているだけです。
またスリングの長さは調節した方が良いことが多いので、ロープを切って作ったほうが良いです。
吊りあげるための道具の使い方
滑車は黄色丸のところにロープをスリング状に切って使って取り付けています。
この時木材の太さより長すぎると、下の図のように持ち上げたい高さまで持ち上げられなくなるので短くしておきましょう。

スリングを短くしておくと、持ち上げたい高さまで持ち上げられるようになりますので、スリングの長さを事前に確認しておきましょう。

木材へのロープの結び方はカウヒッチが便利です。カウヒッチは輪ゴムをつなげるときに使う結び方です。
実際の作業風景
みどり丸:ロープを固定しているところ
赤丸:スリング&カラビナ
黄色丸:滑車
水色破線:ロープ

木材が持ち上げられないので滑車を使おう
滑車を使うときは動滑車として使うと引き上げが楽になります。
動滑車は持ち上げる部材側に滑車を付けるのが特徴です。
下の図のような使い方をすると、ロープを引く力が荷物の半分程度になります。
今回は滑車2つを使うので、1/4程度の力で柱を持ち上げることができます。
10kgあれば、2.5㎏まで引く力を減らすことができるのでかなり簡単に持ち上げることができるようになります。

今回は部材の量端に滑車を付けています。

ロープを引くと片側から持ち上がるので、持ち上がった側から既存の部材に乗せておきます。
のきけたについている黒いものは、柱を固定するための金物です。

ある程度持ち上がったところで、ロープを床に打ち付けた木材にむすびつけて固定します。
最後の一押しは脚立をたてて人力で持ち上げます。

最後の一押し。

のきけたを持ち上げたところ

今回はロープを使って重いものを持ち上げる方法を説明しました。
重たいものは落とすと危険なので、ヘルメットをかぶって作業することをお勧めします。