kubo's.blog Written by s-kubota

大型突っ張り棒用のポールフックを3Dプリンターで製作

3Dプリンター DIY Fusion360

突っ張り棒を使い収納スペースを作っている方が多いと思います。突っ張り棒の中には、かなり長いものもあり私は縦方向にし、部屋の中で上下を突っ張る向きで使っています。そしてこの突っ張り棒ようにフックを付けてみました。

ポールは直径30㎜のものを使用しています

Fusion360と3Dプリンターでポールフックの製作しよう

モデリングの手順を動画でチェック

突っ張り棒のためにポールフックをDIYしますが、完全に3Dプリンターを使って作っています。まずは3Dモデルですが、Fusion360を使いモデリングします。こちらの動画で、モデリングの手順が見えるようになっています。

モデルのコンセプトを決めてポールフックの構想を練る

ポールにフックを付けようと考えると、ネジを使い、ポールを固定する方法が思いつくと思います。穴の径より少しだけ大きい穴を持つフックをモデリングし、ねじを締めると穴が小さくなるイメージです。

ですが機構的に面白くないので、フックに荷重がかかればかかるほど、ポールをきつく締めるような機構で考えたいと思いました。単純に自分が面白いと思えるか否か?というところにこだわわることにしたのです。

イメージはフックに荷物をかけると、くさびがどんどん効くイメージです。

また、フックの荷物を掛ける形状も簡素すぎない程度にこだわることにしました。

フック部分の構想

ポールに対して直角に出ているのはつまらないので、斜めにかかるようすることにしました。

ポールフックのスケッチ

上の図がフックのスケッチになります。薄く紫色に見えるのが、ポールです。ポールに対し45°の角度を付けていることがわかるでしょうか。

このスケッチをただ押し出しただけでは、ブロック状の形ができるだけなので、ここから不要な形状を削り取っていきます。

ポールフックのスケッチ
いらないところを切り取ります

上の図が、不要な形状を削り取っているスケッチになります。ちなみに削り取るコマンドは、

結合コマンドのウィンドウにある”操作”の項目を”切り取り”に変えるだけです。(下の図に示してあります)

Fusion360 切り取りコマンド

肉抜きをしよう

三角形の窓を作り、ポールの中心に沿って回転コマンドで肉盗みをします。力のかかる部品は、中身が詰まっていた方が丈夫な気がしますが、構造的には表面に一番力がかかります。無駄な形状はバシバシ抜き取り造形時間も短縮させましょう!

角の先端がペラペラになって破れてしまいそうですが、この後フィレット(丸み付け)をするとしっかり肉が付くので気にする必要はありません。

Fusion360でモデリング中のポールフック

フィレットを付けるとこんな感じ

ポールを挟み込みこむコマのモデリング

このパーツだけ何度も印刷しては、失敗の繰り返しでした。その甲斐あってしっかり止まるようになりました。

斜めの長孔は、スライドしたときにポールをしっかり食い込むデザインになっています。ポールの内側にはゴムを張り付けます。

丸い穴は、造形時間短縮のための肉盗みです。

失敗したコマたち
3Dプリンターは失敗し放題

上の写真は失敗作の一部。3Dプリンターのいいところは、失敗しても、低コストでまたすぐに作り直せるところ。削りだしなんて考えたらぞっとしますよね!

コマの位置に合わせてフックに穴を開ける

座を設けて端の部分は、サーフェスを使ってボディをカットしています。カットしたらエッジが出てくるので、フィレットで丸く仕上げます。

フィレットが仕上がったら、ミラーコマンドで複製し、結合コマンドで1つのボディーにします。

フックの裏側には滑り止めのゴム用の溝を付けておきます。

ポールはツルツルなので、ゴムなどを張って滑り止めが必要になります。ほんとは張りたくありませんでしたが、滑って全くスタック(引っかかる)しなかったので、どうしようもありません。

ゴムはAmazonで!

溝の大きさに合わせてゴムをカットし、両面テープで張り付けます。

ポールに組み付けるときにはM6キャップボルト(CB)長さ50㎜とナット1つを使います。

クリックでAmazonに飛びます。

組み立て方は下の動画をご覧ください。

データのダウンロード

データはGrabcadという3Dモデル共有サイトからダウンロードできるようになっております。こちらからどうぞ!

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