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リードクライミングのデシマルグレードとは?

クライミング


日本の岩場では、5.○○といった表記でのグレーディングをよく見かけると思います。この5.○○という表記方法を、デシマルグレードと呼びます。

リードクライミングでは、スタート地点から終了点までしっかり見えることは稀なので、このデシマルグレードを参考にトライすると思います。リードクライミングを始めたころは、この表記は何なんだ?と思いますが、続けているとグレードの難しさ 以外何も感じなくなってくるのではないでしょうか。

デシマルグレードの5.○○の 5 って何?

そもそもの話になりますが、デシマルグレードはアメリカで生まれたアウトドアアクティビティの難易度を示すためのものです。

例えば、デシマルグレードの頭の数字が”1”であれば、ハイキング程度の登山のような意味になるようです。

日本では、登山しようぜ!というと、どんな山に連れていかれるのか実際に行くまでわかりませんが、デシマルグレードで表現してくれれば、気楽な登山か、難しい登山なのかわかりやすいですね。

このような、どんな人にもわかりやすく体系化しているのがアメリカらしいと私は思います。

クライミングで使われる5.○○の”5”は、ロープによる確保を必要とする登山を示します。

さらに上の”6”では命の危険を伴う要素が含まれる登山というカテゴリーだったと思うので、厳冬期の北アルプスや、海外の高山などがこれに該当するのではないでしょうか?

デシマルグレードはあてにならない?

私が思うに、デシマルグレードは岩場によってだいぶばらつきがある気がします。

クライミングにおける難しさというのは、そもそも個人差が大きく出る場合が多く、身長が高い人は、核心ホールドを無視できるとか、手が小さい人は、小さいカチをマッチできるとか、様々な要因があるので一律に決めるというのは無理があります。

また、岩質によって得手不得手が出るのもグレードを難しくしていると思います。

一般的に5.9程度であれば、さほど苦労せず登れると思いますが、小川山のスラブでは、緩斜面だけど何もホールドがないようなルートが5.9になっていたりと、ムーブ云々より心の問題が先行するようなものもあります。

数年前にでたロクスノ 78号では御前岩の紹介文に、デシマルグレードがあてにならなくなってきたから、フレンチグレードを採用した。なんてことが書いてあったような気がします。間違っていたらすみません。

クライミングのグレーディングはムーブの難しさ

クライマーが最も知りたい要素は自分にそのルートができるかどうか?ということではないでしょうか?

もちろんグレード更新に重きを置けば、未知のグレードに挑戦することは大変重要です。

本来グレーディングの基準はムーブの難しさを表すはずですが、時折クリップの難しさも要求されるのでこの辺りがより分かりにくくなりますね。クリップのための体勢づくりも大変重要になってきますし、このようなケアがボルダーとはまた違う面白さでもあります。

また、マスター(ボルトにドローをかけながら登る)なのか、RP(トライ前にドローが付いた状態)スタイルでのトライなのかでもだいぶ体感グレードは変わります。

そしてクリップは大抵リーチ問題が絡んでくるのでさらに厄介です。

上記のような問題を背景に、トポには初登者の名前が入っているのかもしれませんね。

○○さんの5.12aなら行ける!など・・・

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