クラッククライミングのプロテクションセット
クラッククライミングでは自分でプロテクションをセットする必要があります。
クライミングをしていると、片手で体を保持していなければいけないのに、プロテクションセットなんて不可能だ!と思うかもしれません。
プロテクションセットはとにかく数をこなす
クラックの形状は様々です。クラックの幅はもちろん、表面の凹凸や、スラブだったり前傾壁であったりといろいろな状況があります。
こればっかりは、始める前から心配しても意味がありません。なぜならば、トライしない限り本当の意味でプロテクションセットの練習にならないからです。
プロテクションセットの練習方法1 地面に立った状態でセットする
岩場に行くと、手の届くところにクラックや、ポケットなどのカムがセットできそうな形状を見つけることができます。このような100%安全が確立された状態では様々な岩の形状にカムや、ナッツなどのプロテクションをセットすることができますし、セットしたプロテクションを様々な角度からチェックできるので。しっかり固定できているか?や、クラックの形状に対してプロテクションがマッチしているかなどチェックもしやすいのです。
周りから見ると”あいつ何やってんだ?”と思われるかもしれませんが、いろいろなサイズのクラックに対して、プロテクションをセットしていると、サイズ感もつかめてくるので重要な練習になります。
プロテクションセットの練習方法2 トップロープでプロテクションセットを練習する
これはリードの練習でもやる方法ですが、クラックルートの終了点がフェースルートと共有している場合や、終了点に歩いて行ける場合とても良い練習になります。
よく見かけるのは、プロテクションセットをしないで登るだけの練習ですが、やはり次(リードで登る)につなげるためには、トップロープでプロテクションセットをしながら登ることです。
プロテクションセットは、実際時間がかかるためルートを登るだけではなく、プロテクションセットの体勢を作ったり、一連の動作をスムーズに行うためにはどうしたら良いか?といった面に目を向ける必要があります。
クラックでリードを登るときには、ムーブの難しさも課題になりますが、クラッククライミング初期の場合はムーブ以上に体勢づくりや、セットに時間がかかるので、トップロープではプロテクションセットも同時に行いましょう。
プロテクションセットの練習方法3 実際にトライする!
本番なので練習でも何でもないのですが、実際にトライするのが一番自分に何が足りないのかわかると思います。
トライする際には、トップロープで何度も練習したルートで行うのが良いでしょう。
ルート上難しく感じる場所もあれば、やさしく感じる場所もあります。
プロテクションセットにとらわれず、ルート上の核心や、レストポイントをしっかり確認してからトライすれば、落ちる心配もほとんどありませんし、使うプロテクションも準備できますので何も心配することはありません。