依田川でフライフィッシング
長野県の長和町・武石村・上田市を流れる依田川。
依田川は途中に堰堤があるものの、ダムがなく開放的なフライフィッシングが楽しめます。
6月以降は下流域ではアユの放流があり、アユ狙いの釣り人とバッティングしてしまう為、中流域より上流で釣りをすることになります。
夏場は渇水気味で水量が減ってしまいますが、年間を通して安定した水量があるため本流のフライフィッシングの練習としても最適に思えます。
2019年の台風19号で堰堤の一部が崩壊したり、中州の木々が一掃されたりしましたが、放流をしていることもあり魚影は多いように感じました。
依田川は、上小漁協協同組合の管轄河川
依田川で釣りをする際には、遊漁券を買いましょう。
依田川の近くのコンビニでは大抵取り扱っていますし、のぼりもたっているのでとても分かりやすいです。
漁協のマップはこちらから
上小漁協の遊漁券は、マス類を釣る場合には1日1300円 年間券は6500円+顔写真が必要になります。
遊漁券に顔写真いるのか?と思われるかもしれませんが、必要なのです・・・
依田川中流域は フライフィッシング の練習に最適
依田川は水温が低く保たれているらしく、マス類には都合のより河川と言われています。
また、川岸が広くバックスペースが取れるため、フォルスキャストの練習もしやすいでしょう。
ときどき、単発で生えているアシにフライを取られてしまうこともありますが・・・
依田川は、流れが急なところも多く瀬と、瀞が混在している場所が多く、ダムがないため露盤化しておらず、大小さまざまなサイズの石があるため、水生昆虫も多くフライフィッシングのやりがいがあります。
急流が、岩にぶつかり川底を削ったような地形は、格好のポイントになり、ドライフライを流しても、ウェットフライで狙っても良いでしょう。
急流域でのフライフィッシングはメンディングが命
先ほど依田川は急流だと言いましたが、急流であっても、ドライフライで狙う場合ナチュラルドリフトが重要になります。
一般的には、ティペットを長くとることで、ドリフト区間を多くとると思いますが、急流になりがちな依田川では、ティペットを長くとるだけではなくフライラインもしっかりメンディングする必要があります。
メンディングとは、流されたフライラインを上流側に置き直すことです。余談になりますが、フライを狙ったラインに流すためのフライラインのメンテナンスすべてを”メンディング”と呼びますので、上流に置き直すことだけを指す言葉ではありません。
急流をまたいだ向こう側でフライをナチュラルに流すためには、フライラインをメンディングするのですが、フライラインを持ち上げた時に、フライラインが沈んでいると肝心のフライも引っ張られてナチュラルに流せなくなります。
これを防ぐためには、フライラインに撥水コーティングする必要があります。
フライにつかうフロータント(グリス系)を塗布するのも良いですが、私はPEライン用のケミカルを使っています。
バリバスの”PEにシュツ!”は、圧縮ガスで噴霧するタイプと霧吹きで噴霧するタイプの2種類あったと思うのですが、私はガスに影響されない霧吹きタイプのものを使っています。
フライラインに直に塗布し、不必要なケミカルはティッシュでふき取ります。
この時、ある程度フライラインを出して、ティッシュペーパーで挟んでふき取ると同時にフライラインもきれいになるのでお勧めです。
PEにシュツ!は下にAmazonリンクを張り付けてありますので、気になった方はチェックしてみてください。
本流のような急流では大型のドライフライからスタート
私は、流れが速くフライがあっという間に流されてしまうような川では、大型ドライフライのスティミュレーターから使い始めることが多いです。
スティミュレーターは空気抵抗が大きいため、ティペットが細いと飛ばなくなるので私は5xのティペットを使用します。ちなみにフライラインは#4です。
スティミュレーターは、空気抵抗が大きいため、逆U字キャストも作りやすくロングドリフトに有利に働くのも選ぶポイントです。
ハッチ&ライズが出ない ウェットフライに切り替える
ドライフライに出るものの、サイズが小さくなかなか合わせることができません。
フライをスティミュレーターから#14のパラシュートフライに変更するも、出るけどフックアップしません。
よくよく見ると小さい型です。おそらくヤマメ。
ドライフライで入渓地点から300m程度釣りあがったので、少し時間をおいて今度はウェットフライで釣り下ります。
因みにウェットフライを使ったフライフィッシングでは、上流から釣り下るのが普通です。
大きい河川では、ドライフライだけではカバーしきれないことが多くあり、時間をおいてウェットフライに切り替えて、攻め切らなかったポイント他の釣り方で狙うこともでき、満足度が高いです。
この日は、夕方から入渓しましたがハッチもわずかで、ライズも見かけませんでした。
そのため、水中での捕食がメインになっているのではないかと思いウェットフライに切り替えます。
そのため、ドライフライで釣りあがった後、フォローとしてウェットフライを入れるのもポイントを攻めつくせてお勧めです。(他に釣り人が居ない場合に限る)
ウェットフライのメンディングですが、フライラインの先端を沈めておかないとやはり不自然なドラッグが入るので、注意が必要です。
ウェットフライの釣り方も今後記事にしていきたいと思います。私がウェットフライフィッシングを覚えるに使ったDVDと本を下に紹介します。
この日は結局ウェットフライで釣った写真のイワナ1匹と、子ヤマメ1匹だけでした。
まぁ 自分で作ったフライリールで釣った初めての1匹というのがとても大事なポイントです。
川の流れからフライで狙うべきポイントを読む
流れが変わる水深のある場所は 大型の魚が付く一級ポイント
依田川では、このようなポイントが時々現れます。上流側で流れが集約し、水深のあるプールを作り出し、下流に従い瀬に移行していくようなポイントです。
ポイントに入る前に橋から川が見える場合は、ポイントをよく確認してからの方が良いでしょう。
上の写真を見ただけでは、水面に出ている障害物以外ぱっと見わかりませんが、白波の立つラインや、水の色の濃淡から水中の様子を想像したのが次の写真になります。
白波は、上流から下流に向かい一直線に流れますが、この流れが変わっているところがあれば、大抵水中に何か障害物があるはずです。
少なくとも、水流を2分する岩と、左岸側の白波を中央に押し戻している岩の二つが想像できます。
このような流れを変える岩の正面は、流れが緩くなりやすいので魚が付きやすくなるでしょう。
左岸側のテトラ周りでは、水流のぶつかりや、反転流が生じる場所もあり やはり魚が付きやすいポイントになります。
今回私は、右岸側からフライフィッシングをしているのですが、中央の流れをかわして、左岸側を狙う必要があります。
そのため、タックルは10ft程度のロッドで、ロングティペットを使いドリフト時間を稼ぐようなものを選ぶ必要があります。
今回私が使っていたのは7ft程度のためフライラインが中央の流れを避けきれずメンディングだけでは対応しきれず、ナチュラルドリフトが困難でした。
先ほど右岸側から釣っていたと言いましたが、右岸側にはカケアガリがあるので、こちらはニンフなどを使い丁寧に攻めるのが向いているかもしれません。
釣れるポイント 意外と見逃しがちな目立つポイント近くのパッとしないポイント
さて、意外と見逃しやすくかつ釣りやすいのが、大場所近くのパッとしないエリアです。
今回の場合、岩が入っていたり、深みがあったりと変化に富んでおり、大型の魚が狙えるポイントですが、その下流には膝より少し深い瀬があります。
瀬では、大きな石が入っていないこともあり釣れるイメージが無いかもしれません。
ところが意外と魚がついていることが多いです。
私の感覚では、やる気(食欲)がる個体は瀬に入っていることが多いように感じます。
フラットなポイントでは、ドライフライで手前から奥にかけて流すか、ウェットフライのような広範囲を攻めやすいフライで狙うのが良いでしょう。
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今回紹介したアイテム オススメ
メンディングケミカル&5xティペット
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