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築古戸建て購入失敗 内見でシロアリのサインを見逃すな

シロアリ 築古戸建てリノベーション

全国で空き家の問題がありますが、この供給過多の空き家はかなり安く購入することができる場合があります。

私は築古戸建てを購入してリノベーションしようと考え、築古戸建てを購入しました。

結果から言えば、購入した築古戸建ては白アリにやられていました。柱3本と周辺の木材・・・

今回は私の築古戸建て購入の失敗のポイントを解説したいと思います。

白アリの痕跡を見逃さない築古戸建て内見のポイント

築古内見ポイント1 羽アリの痕跡を見逃さない

羽アリの飛ぶシーズンは5~7月ごろと言われていますが、このシーズン以外でも羽アリの痕跡が残る場合があります。

過去の羽アリの痕跡は”羽”として残ります。シロアリの羽の大きさはところで5㎜~7㎜程度です。

アリの体は、他の昆虫に処分されてしまうのか全く見当たらないのですが、”羽根”だけは窓や、ガラス戸の周りに散乱しています。

ぱっと見ビニールひもの屑にしか見えませんが、1個1個をよく観察するとタイ米のような細長い楕円型をした羽の形をしています。

内見の際には、ビニールひもの屑のような羽が無いかよく確認しましょう。

築古内見ポイント2 柱の根元に小さな穴が開いていないかチェックする

シロアリに食われた柱には、小さな穴が開いている場合も。

白アリは乾燥したところよりも、湿度の高い方を好むといわれます。

そのため、目の高さで確認するのではなく、柱の付け根に注目する必要があります。

シロアリの入った柱には、白アリが食い破った穴が開いていることがあります。

この穴は大変小さく、直径1㎜程度の小さな穴です。

このような穴を見つけたら、柱を軽くたたいて音を確認してみてください。

軽いスカスカした音がした場合、高確率でシロアリにより柱はスカスカになっています。

築古内見ポイント3 床におが屑のようなものが散乱していないかチェックする

上記の内見ポイント2と重複しますが、白アリが入った柱の周りでは、白アリが食い破った際に出たおが屑のようなものが散乱している場合があります。

このようなおが屑を見つけら、周辺の柱を軽くたたいて音を聞いてください。

スカスカの軽い音がしていたら、やはりシロアリが入ってしまっているかもしれません。

築古内見ポイント4 障子や、ふすまが動くか確認する

この方法が一番簡単にシロアリ見つける方法かもしれません。なぜならば、障子や、柱が動かない場合天井が落ちてきているためです。

ではなぜ天井が落ちてくるのかというと、シロアリにより柱が弱くなってしまうと、2階や屋根の重量に耐えられず、1階の天井が落ちてきてしまいます。そのため、障子やふすまが天井に押しつぶされることにより動かなくなります。

また、障子やふすまが柱に密着している場合、日当たりが悪くなりますので、シロアリが柱の表面を食い破り、さらにとなりあう障子やふすまを食べている場合があります。

今回私が購入した物件ではこのような状態になり、障子を動かしたらシロアリが食い破った部分がもろに出てくる状態でした。

シロアリの食い破った跡は、かなり気持ち悪くドン引きでした。

下の写真は、内見時動かなかった障子を無理やり開けた際のものです。柱はボロボロで強度的にも心配です。

シロアリにやられた柱

築古内見ポイント5 蟻道を見つける

蟻道は、シロアリが家の柱へ向かうために作る道です。

蟻道の見分け方とすると、材料が土などなので、比較的固く、途中で崩すとトンネル状の道があります。

よく床下を見て蟻道が無いか確認しようという話を聞きますが、内見のタイミングですべて見切るのは大変難しいと思います。

なぜならば、床下を見るためには、畳を上げて床下を除く窓を見つける必要があるためです。

正直かなりの手間になるので、内見時にすべての土台を見るのは不可能ではないかと思います。

ですが、蟻道を作るのは床下だけではなく、外観で見てわかる基礎部に蟻道がある場合があります。

私が購入した築古はまさにこれで、外から見える位置に蟻道がありました。

また、蟻道の近くには、雨どいがあり、湿気の多い環境となっていました。

築古戸建て シロアリで失敗しないポイントのまとめ

いかがでしたでしょうか?今回私が購入した築古戸建てのシロアリ問題についてまとめました。

内見時には、シロアリの知識がなかったので、羽アリの痕跡や、柱に空いた小さな穴を見逃してしまいました。

ですのでこの記事を読んでいただいている皆様には、見逃さないように参考になれば幸いです。

専門的な知識が無くてもシロアリによる被害を見つけやすい方法が、障子や、ふすまが動くか確認することだったと思います。

シロアリが居なくとも、戸が動かないということは、家が沈んでしまっている場合があります。

内見時には、障子やふすまを動かす程度は問題ないと思いますので、是非ともチェックして築古戸建ての購入で失敗しないように勉強してください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。