DIYでシロアリ駆除と防蟻
築古戸建ての避けて通れないシロアリ問題。
内見時シロアリを見逃したくない方はこちらの記事を参考にしてください。私の失敗談です。
長い年月経って入れば、シロアリが入っていて当然だと思います。まして空き家の場合シロアリが湧いても気づかれることもなく、淡々と被害が広がっていくので悪化する一方ですね。
いままで2軒購入しいずれもシロアリの被害があり駆除と防蟻をしてきましたのでブログに書いていきたいと思います。
シロアリの駆除と防蟻
シロアリが既に入ってしまった場合は駆除が必要です。
駆除にも種類があり、シロアリが入った柱や、基礎を壊して取り替えたうえで薬剤散布する場合と、柱や基礎を壊さなくてもよい場合は薬剤散布で対応します。
蟻道を見つけて壊す

シロアリの点検は蟻道というシロアリが通る道を見つけるところから始まります。
基本的に、地面からシロアリはやってきて、トンネルが掘れないコンクリートにぶつかると、コンクリートの表面に土で作ったトンネルで道を作り基礎へ侵入します。
この土で作ったトンネルを蟻道と言います。
床下にもぐって蟻道を点検する
築古戸建ての場合、床下点検口が無い場合も多いと思います。
ですが、過去にシロアリ点検をしていた可能性もあり畳をはがすと、床を切った跡が見つかることがよくあります。床を切っても畳で隠せるのでうまいやり方だと思いますね。
築古戸建ての場合、布基礎という床下が土問場合がほとんどだと思います。
床下は、その土地によって湿気が多かったり、乾燥していたりと千差万別です。
また、低い場合も多いので入る場合は上下雨具でマスクもした方が良いでしょう。マスクも不織布などの簡易的なものでは、汗で呼吸が苦しくなるので、しっかりしたものを選ぶことをお勧めします。
築古戸建てをDIYをするにあたり、アスベストの問題や塗装作業、木材カットによる粉塵など呼吸に関わる懸念があるので、良いマスクは必須だと思います。
良いマスクとは、防毒マスクのようなフィルターが付いたものを指します。このようなマスクの場合呼吸が楽で、顔にフィットすることで直接ホコリを吸う可能性が低く、かなり細かい粒子も取り除いてくれます。花粉症のシーズン中はずっと付けていたいくらいです。
このような理由でマスクはフィルターを交換できるものが、用途に合わせて使い分けられるのでお勧めです。
床下点検の装備チェックリスト
- 上下雨具 又は使い捨てのつなぎ
- ヘッドライト
- マスク
- 土足(汚れてもよい靴)
- 手袋
- 保護メガネ
装備を整えたら床下へGo!
床下ですが、魑魅魍魎の世界のような気がしてしまいますが、意外と虫も少ないと思いました。ただ、ネズミの死骸があったり、虫もいないわけでないです。
また部分的にすごく狭く身動きが制限されることもあり、狭いところが苦手な人はパニックになるかもしれません。
実際私も身動きができなくなった時は頭が真っ白になりました。(^^;
蟻道は、コンクリートの壁か、束(地面と床の間の柱)にできており、稀に空中にできている場合もあるようです。
見た目は明らかで、土でできた線が見えたら指で壊してみてください。
簡単に壊れます。この時シロアリが出てくるようでしたら現在進行形で被害が拡大しています。
見つけたら、ホームセンターに行きシロアリ駆除剤を購入して蟻道回りに撒いて駆除します。
液状のものをペットボトルに詰めて現場まで持ち込みます。(2リッター以上)
蟻道周りを重点的に撒いておきます。
シロアリの基本は地中なので、まずは地中のシロアリを駆除します。
このような適当な方法でも、撒いて一か月ほど経過してからチェックしても見当たらなかったので一定の効果はあるようです。
ただし、シロアリの本拠地が家の内部に出来上がっている場合もあるので安心はできません。
床下にもぐったなら防蟻をしてしまいましょう。
防蟻のステップ
- 床下と基礎や束すべてに薬剤を散布する
- 床下全面に防湿シートを敷く
- 調湿材を撒く
簡単に言うと上記の3ステップになります。
すでにお気づきだと思いますが、めちゃくちゃ大変ですので気合を入れて取り組みましょう。
手間と時間をかけられない場合は、シロアリを見つけた段階で業者の見積もりを取ってしまった方が賢明です。

DIYシロアリ駆除の第一歩防蟻剤を散布
ここまで読んでまだ、シロアリの防蟻をDIYでしようと考えているならば引き続き読み進めてください。
服装以外の道具は以下のリストの通りです。
わからない場合は下のリストをクリックするとAmazonに飛んで確認することができます。
散布用に組み立てるとこんな感じで、薄めたタケロックをホースのポリタンクに入れて組み立て散布用のガンを抱え込んで床下へ突撃します。
先端のノズルを回すことで、霧状にしたり、水鉄砲のように遠くまで飛ばせるようにできます。
床下に撒くときは霧状にして広範囲にして、家の構造材には水鉄砲のようにしてくまなく防蟻剤を散布します。

薬剤はタケロックMC50スーパーをよく使っていますが、選ぶポイントは匂いが少ないことと、希釈倍率50倍なので、大量に使う事ができます。1本あたり2万以上するので高額に感じますが、家の寿命が延びると思えば安い買い物です。
1本2Lなので、約100L分になります。33㎡で100L程度使用するといわれているので、実際に使用する防蟻剤の量から薬剤を選ぶ時のポイントになるでしょう。
上のリストのインパクトドライバーと、ポンプ、ノズルとホースをつなげるとどこでも水を撒くことが出るようになります。
タンクに入れるものを防蟻剤ではなく、除草剤にすれば重いタンクを背負う必要もなくなりますので身軽に作業することができるようになります。
そしてこのノズルを使うと3~4mくらいは射程距離があるので広範囲に撒くことができます。
それなりに圧もかかるので、隙間に防蟻剤を流し込むことは可能です。
ただし、シロアリ駆除業者が使っているような高圧で薬剤を注入することはできません。
シロアリ駆除剤を撒くポイント
床下全てであり、地面、コンクリート基礎の側面、基礎材、束全周、大引き、根太つまり、床下から見えるすべての場所に防蟻剤を散布することになります。
そのため、全身薬剤がかかる可能性があります。そのため、薬剤の匂いがキツイとそのあとも辛いと思います。
床下がびしょびしょになるので、家全体を一筆書きするように散布するか、部屋ごとに散布するかいずれの方法になるでしょう。
床を張り直す場合は、床をふさぐ前に散布を終わらせておくべきでしょう。
シロアリ駆除剤を撒いてもまだ終わらない
床下からの湿気を遮る防湿シートを敷こう
床下全面に薬剤を散布し終えたら、防湿シートを張ります。
専用のものありますが、厚手で丈夫なポリエチレンシートであればよいと思います。
専用の物より安く購入することができます。
専用のものは幅1mを半分の50㎝に折りたたんだ状態でロールしているので、床下に潜り込んでシートを張る場合には、こちらの方が作業性が良いです。
床下は束が一定間隔で配置されているので、幅1mのまま床下に潜り込むのは結構骨が折れるめんどくさい作業になります。
シートは端同士が重なり合うように敷きます。動かないようにテープで固定していきます。
専用のものがいいのでしょうが、私は養生テープで代用しています。
シートを敷き終えると、築古戸建て特有の匂いが軽減されることに気づくと思います。床下の対処は内見時の印象にも影響を与えるポイントになるのです。
床下の湿度を調整する調湿材を撒こう
床下は湿気が上がってくると木材がこの湿気を吸ってしまいます。その結果シロアリが好む環境に近づいてしまいます。
そこで活躍するのが調湿材です。
説明書通り撒くととんでもない量が必要になるので、私は下が見えない程度に撒くようにしています。
少なくとも施工前より改善したという点を合格点としています。
100点満点を目指すときりがないので目標設定は達成しやすいところにしましょう。
因みに調湿材はカインズホームなどのホームセンターでも売られています。
重量もあるのでネットで購入して自宅前までもってきてもらうのが正解かも。
まとめ
シロアリが入っているかどうかは素人でもある程度見分けがつきますので、下の記事を参考にしてみてください。

シロアリチェックポイント【築古戸建て】
内見時のシロアリのサインを見落とさないで
またシロアリ駆除は狭い隙間を泥だらけになって作業する事も多くDIYできるが、大変な作業であることは間違いないです。そのため専門業者数社に見積もりを取ってみるのも一つの手であると思います。
築古戸建てを事業で行う場合、物件購入時にローンを引くこともできるので、あらかじめ見積もりを取って融資の際に入れておくと、DIYの時間が節約でき賃貸化までの時間が圧縮されます。