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ブラックダイヤモンド クラッシュパッド

クライミング クライミングギア


高価なクラッシュパッドを購入するなら後で後悔しないようにしっかり選びたいですよね。

ブラックダイヤモンドのマットの材質について考えてみました。

ブラックダイヤモンドのマットの構造

見た目も大事ですが、一番大事なのは落下したときに衝撃を吸収してくれることと、すぐにへたらないことだと思いませんか?

ブラックダイヤモンドがマットの構造に対してどんなこだわりを持っているか調べてみました。

ブラックダイヤモンドのクラッシュパッドの構造は、クローズドセル/オープンセル/クローズドセルの3層構造でクライマーの安全を確保

下の動画を見ていると、クローズドセルやオープンセルという言葉が出てきます。

ざっくり言うと、クローズドセルは硬いマット、オープンマットは柔らかいマットを指します。

落下面には、マットを5層構造にすることで、落下時の衝撃を真ん中のオープンセルに分散させています。そして、地面に接する側もクローズドセルにすることで、マットの下にある石等の影響が出ないようにしているようです。

もしも、クラッシュパッドが柔らかいマットだけで構成されていたら

クラッシュパッドって硬いように感じませんか?

でもこの硬さはクライマーの安全を確保するために必要なんです。

もしもクラッシュパッドが、スポンジのような柔らかい素材だけでできていたら、下の図のようになるでしょう。

マットは、クライマーに潰されてぺちゃんこになりますね。また、マットの下に石があっても体をぶつければケガをしてしまいそうです。

BDマットのような3層が無かった場合

クラッシュパッドのマットを層構造にした場合

表面の変形が少なくなるのでクライマーの衝撃でマットがぺちゃんこになるようなことはなさそうですね。

また、硬い層のおかげで地面に石があってもケガのリスクは小さくできそうです。

初めてクラッシュパッドに乗るとその硬さに驚くかもしれませんが、ハイボルダーのような高さのある所から落ちても、たった10センチ前後の厚みのボルダーマットがケガを防ぐためには必要な硬さということなんだと思います。

3層構造のマットのイメージ

ブラックダイヤモンドのクラッシュパッドの動画を見てみましょう

サーキット

エラティック

日本の気候にもあった防水性を高めたモデル。マットは、水と紫外線による加水分解が大敵。エラティックはブラックダイヤモンドで唯一の防水モデル。

厚みがサーキットよりも厚いので、ハイボルダーに挑戦するときは心強いですね。

スペック

2つ折り 重量5.61kg サイズ(㎝) 102×122×11

サーキットZ

コストパフォーマンスを高めたサーキットのサイズアップしたモデル。このサイズ帯では最もコスパに優れたモデルといえるでしょう。

サーキットzは幅が長いので、マットの長さが欲しくなるトラバースや、ルーフが含まれる課題にオススメです。

また、撥水加工もマットの耐久性に貢献しますね。

スペック

3つ折り 重量5.5㎏ サイズ(㎝)101×152×10

サーキット

BD内でコスパ最強のクラッシュパッド。サイズは一般的なサイズと遜色ないモデル。

重量も軽く、アプローチの強い味方になるでしょう。最初の一枚や、追加の一枚にオススメです。

スペック

2つ折り 重量3.63kg サイズ(cm) 91×121×10

モンド

ハイボルダーに特化したクラッシュパッド。

サイズ厚み共にブラックダイヤモンドで最大のモデルです。

サイズが大きいですが2つ折りの為、何かと場所を取りますので、購入前に車のラゲッジスペース、自宅での置き場をしっかり考えておきましょう。

また、重量もサーキットの約2倍ありますのでアプローチが長いことも購入するときに考えておいた方が良いですね。

スペック

2つ折り 重量7.23kg サイズ(㎝)121×153×12

ギャップストッパー

マットを並べた上にさらに被せるマットです。落下点に置いておくと安心感が増してトライにも集中できるでしょう。

利点は2つあり、

1つ目はマット同士の隙間を埋めることで、隙間に足が入ってしまうことで発生する捻挫などを防ぐこと。

2つ目はマットの厚みを増やすことができること。

厚みが2センチあるので、厚み10センチのサーキットの上に乗せると、モンドと同じ12センチになります。

スペック

4つ折り 重量2.2kg サイズ(㎝)113×183×2

シットスターター

いわゆるサブマット。その名の通り座った状態からスタートするときに重宝します。

また、もしかしたらぶつかるかもしれない木や、岩に立てかけてクライマーを守ったり。下地の尖った石の上にシットスターターをおいてからクラッシュパッドを置くなど使い方は多彩です。

休憩中はお尻の下に敷くと、汚れたり(社内も汚れません)、濡れたりせず、不快にもなりません。寒い時期はおしりも冷えませんね。

足ふきマットも付いているので、スタート前のシューズを拭くときにも便利ですね!

スペック

折らない 重量0.9kg サイズ(㎝)50×80×0.5