kubo's.blog Written by s-kubota

チョンボ棒・プリクリ棒 各社比較

クライミング

ルートクライミングをより楽しむためのプリクリ棒

ルートクライミングで登れないと悔しいですよね。

まして自分の最高グレードに挑戦しようと思ったら、自分より強い人と一緒に行かないと回収できなくなりますよね。

そんな問題を解決してくれるのがチョンボ棒(プリクリスティックとも)です。

チョンボ棒は邪道!

そんな意見もありますが、せっかく岩場に来たのに思いっきりクライミングできない方が勿体ないと思います。

面白そうなルートでも、グレード的に厳しそうだったら遠慮してしまいませんか?昔の私もそうでした。一緒に来ているパートナーに1時間以上もかけてルートトライさせてもらったりと迷惑をかけてばかりいました。だって登りたいんだもん!

ルートが落とせなかったらカラビナを残置しなければならず、それはそれでやりたくない。だから、これから紹介するチョンボ棒でカラビナの回収ができることを知ったときは目からうろこでした。

チョンボ棒を買った今となっては、怖いものなしです。

積極的に自分の最高グレードに挑戦するようになり充実したクライミングトリップを楽しんでいます。

核心突破にオススメ Trango beta stick evo(トランゴ ベータスティック エボ)

下の写真をクリックするとAmazonのサイトに飛びます

BETA STICK evo

Epicチャンネルでトッププロクライマーの使っているギアの紹介でも出てくるチョンボ棒

こちらはTORANGOのベータスティックEVOというモデルです。スタンダードモデルとコンパクトモデルの2種類がラインナップされています。

ベータスティック EVOの価格

  1. コンパクトモデル  12,847円
  2. スタンダードモデル 16,150円

スタンダードモデルの方がスティック部分の長さが長い分少し高い値段設定になっていますね。

在庫も残りわずかのようですので、チェックしてみてください。

ベータスティックEVOを見に行く

ベータスティック EVOの仕舞寸法と伸長時の長さ

  1. スタンダードモデル:仕舞寸法74㎝ 延長3.6m
  2. コンパクトモデル :仕舞寸法55㎝ 延長2.4m

こちらのモデルは、スティックとヘッドが一体のモデルになっています。棒の部分には、溝がついておりプリクリ中に回転することを防いでいるようです。

リードクライミングで核心のムーブを練習したい!そんな時

ヘッドとスティック部分のつなぎ目あたりに丸い穴が開いていますが、こちらはハーネスに付けたクイックドローにつけてクライミング中にも持ち上げることができる設計となっています。

そのため、ルート上の核心部が抜けられないときなどには、腰にぶら下げておき、核心部の下のボルトでハングドックし、核心部の上部にクリップとロープを掛けることができます。

もしも核心部をプリクリするために使う事がメインになるならば、コンパクトモデルの方が使い勝手が良いでしょう。

エボを実際に使っている様子を動画にまとめてみました。

購入を検討している方は参考になるかと思います。

このEVO(チョンボ棒)でできること

  1. 下から届くかぎりクリップをかける
  2. ぶら下がっているクイックドローにロープだけをかける
  3. 1ピン目にロープを残してたまま、上部のロープを外すことができる
  4. 1品目のクイックドローをボルトから外す
  5. カラビナを使いハーネスにぶら下げることができる

TRANGO Squid The UnClip Stick

こちらもTRANGOのプリクリデバイスです。

Squidの名前の取り、イカ型をした形状ですね。こちらはヘッド単体の販売で、調べてみるとペンキ塗り用の柄が使えるようなのでコストを安く抑えることが期待できそうです。

Squidの価格

本体のみ 6,185円

持ち手の部分が別売りということもあり、先ほどのEVOに比べるとだいぶ安いですね。

こちらも紹介動画がりましたので張り付けておきます。

使用方法ですが、1分10秒から始まっています。

Squidでできること

  1. クイックドローをボルトに掛ける
  2. かかったクイックドローにロープを掛ける
  3. かかったクイックドローをボルトから外す

こちらもやりたいことはほとんどできる感じですね。

ハーネスに付けて持っていきたい場合ですが、このモデルではそのような機能はついていないので、何かしら 工夫が必要だと思います。

プリクリ棒 Squidのレビュー

友人が持っていたので使ってみました。使い慣れないと時間がかかりそうです。

Squidを取り付けるペンキ塗り用のポールについて

こちらの長柄は仕舞寸法が、85㎝ 延長時は2m 重量約300g となっています。

こちらにかかわらず、お近くのホームセンターなどで取り扱っているので、実際に触ってから購入してもよいと思います。

ただし、先ほどのベータとは異なり、回して止めるタイプのポールの場合、ポールが回ってしまい作業性が悪く感じることもありそうです。

コスパの良い チョンボ棒 KAILAS Clip-Up

最近見つけた チョンボ棒 がこちら

たまたま見つけたのですが、とてもシンプルなチョンボ棒も見つけました。

カラビナなどつける機構はありませんが、購入しやすい価格帯ですね。

KAILAS Clip-Upの仕舞寸法は58cm

伸ばすと248㎝のようです。

  1. クイックドローをつける
  2. クイックドローを外す
  3. 掛けたクイックドローにロープを掛ける

機能的には問題ないですね!

こちらもyoutubeで紹介動画があったので張り付けておきます。

プリクリ用カラビナ

コングから出ているのはこちらのプリクリ用のクイックドロー(購入した後はカラビナが一枚必要になります)

こちらのアイテムは、金具をアンカーに押し込むとロックしてくれるクイックドローです。

セットが簡単そうですね!

リードクライミングのマスタートライ リーチが足りない

マスタートライで最も心配になるのが、リーチが足りずにクイックドローがボルトに届かない状況ではないでしょうか?

そんな リーチが足りない! 時に役に立つのがKONGのパニック

パニックのスリングには固い芯が入っており、スリングの末端を掴んで持っても、先端のクイックドローが垂れません。

KONGのパニック
友人の物を拝借
リードクライミングでリーチが足りないときに大助かり
チョンボ棒より便利かも

また、先端のクイックドローはゲートをオープンした状態で保持し、パニックを引くとゲートが閉まる機構になっているため、ハンガーボルトにカラビナを掛ける際もスムーズです。

ゲートを開けた状態で仮固定できるKONGのパニック チョンボ棒より便利かも

パニックは、チョンボ棒より軽いので、チョンボ棒をぶら下げて登るよりも負担が軽くなるでしょう。

手軽に使えるため、チョンボ棒より出番が多くなるかもしれませんね。

KONGのパニックは、長さが30㎝と45㎝の2パターンあるので、購入するときは十分確認してください。

KONGのパニックを見に行く

チョンボ棒について 調べてみたり、私見など

Amazonで購入できるのはTRANGOのEVOとSQUIDの2機種と、KAILAS Clip-Upの3種類。昔はモンベルでも買えたようですが現在は購入できないようでした。

岩場で見かけるチョンボ棒は自作される方も多いようです。

チョンボ棒の使用の是非については、いろいろ考えがあり、グランドアップスタイルで登る方が当然かっこいいと思いますが、リードクライミングでは、ソロを除きビレヤーの存在があり、長時間にわたりハングドックを強いるのも気が引けます。

友人に もう少しトライしてもいいか? を 確認して、悪い顔はされませんが、やはり週末の貴重な時間を使用していることを考えると効率よくロープを掛けてしまいたいと考えてもよいのではないかと思います。(1時間以上ぶら下がってたこともありますが・・・・)

正直なところ、私は、トポに載っている 登れていないルートは大量にあり まだ見ぬ 最高な ルートの存在があると考えると沢山登りたい気持ちが強くなります。効率的に課題にトライするためにも、チョンボ棒の使用については肯定派です。(そうでなければ紹介しないです・・・)

限界グレードに挑戦した際の経験談ですが、ラスト1トライした際に、力尽きてしまい終了点に どうしてもたどり着くことができず、クイックドローの回収にとても時間がかかってしまったことがあります。

この時は、辺りは真っ暗になってしまい、パートナーにも迷惑をかけてしまいました。

もし帰りの暗がりの山道で、滑落事故などを起こしてしまった場合、大変迷惑をかけてしまうなぁ。と考えたものです。

とあるローカル岩場では、岩質が もろい こともあり、チョンボ棒の使用を推奨している場合もあります。(そういう岩場は、少ないと思われますが・・・

いづれにしても、怪我無く楽しくクライミングを続けたいものですね。

クライミングを快適にするためのギア